巻頭言 カント・フーコー・ハッキングから考える
文化精神医学の今の位置,その要再考察ポイント(三脇康生)
特集
精神科疫学psychiatric epidemiologyの興隆
特集にあたって(阿部又一郎,北中淳子)
パンデミック後の世界でMad by the Millions(『万人の狂気』)を著者として振り返る
ハリー・イールイ・ウー(呉 易叡),
訳/森 麻里永,監訳/住田朋久
精神科疫学と「WHO統合失調症のパラドックス」(石原孝二)
双極症の精神科疫学ー躁うつ病の疾病喧伝と過少/過剰診断問題ー(阿部隆明)
自殺の疫学と自殺予防ー公的データの質は改善されているのかー(竹島 正)
社会が病気であるー19世紀フランス公衆衛生学と薬物依存ー(渡邊拓也)
統計学的超自我の台頭ーラカン派精神分析の観点からー(小林芳樹)
カルチュラル・コンピテンスと疫学,EBM(上里彰仁)
『グローバルな枠組みで精神科疫学を再想像するー社会・概念史に向けて』序論(前編)
Anne M. Lovell,Gerald M. Oppenheimer,
訳/狩野祐人,監訳/住田朋久
原著論文
異文化圏における精神疾患患者への看護の考え方の比較検討(その1)
ー質的記述的研究によるインドネシアと日本の看護学生の比較ー
川村道子,小笠原広実,葛島慎吾,川北直子,
Lisna Agustina,Hilda Meriyandah,
Kiki Deniati,Dinda Nurfajri
在日コリアンに対する心理臨床の可能性
ー在日コリアンカウンセリング&コミュニティセンターの実践かー(朴 希沙)
自閉症と認識的不正義についての医療人類学研究(狩野祐人)
書 評
アン・ファディマン 著
忠平美幸,齋藤慎子 訳,江口重幸 解説
「精霊に捕まって倒れるー?医療者とモン族の患者,二つの文化の衝突」(野口正行)
大塚公一郎 著
「病いのレジリアンスーナラティヴにおける虚偽主題」(阿部 裕)
ウィリアム・アトキンズ 著 山田 文 訳
「帝国の追放者たちー三つの流刑地をゆく」(中村啓信,阿部又一郎)
村上靖彦 著
「レヴィスナー壊れものとしての人間」
村上靖彦 著
「「傷の哲学、レヴィナス」(三脇康生)
学会ニュース
第31 回多文化間精神医学会学術総会開催のご案内(第2報)
■投稿規定・執筆要領
■編集後記
特 集
巻頭言 多様性と偏見のメカニズム(加賀美常美代)
特集
ニューロダイバーシティの今
特集にあたって,ニューロダイバーシティ是か否か(総論) (三脇康生)
「ニューロダイバーシティ」が指し示すもの―歴史社会学から見る その起源,今,そして未来― (池上英子)
ニューロダイバーシティの理念と共生の場としてのメタバースの可能性 (華園 力)
インテルメッツォ(intermezzo)間奏曲―早川智美さんを囲んで― (三脇康生)
発達障害者にとっての「最適な」アウトカムとは何か (神尾陽子)
ニューロダイバーシティ概念の功罪 (田中伸一郎)
ニューロダイバーシティ是か否か―発達症と統合失調症の併発について―「労働」とカタトニーから考える (三脇康生)
特集
多文化間精神医学会30周年・2010 年代を振り返って
特集にあたって(桂川修一,阿部 裕)
問い直すこころと文化(鵜川 晃)
第21 回学術総会「『和・華・蘭』世界が求める多様性(小澤寛樹)
第19 回多文化間精神医学会ワークショップ「国境を越える看護」(平野裕子)
第22 回学術総会「文化とサイコセラピー」(中村 敬)
第23 回多文化間精神医学会を開催して(駒橋 徹)
第24 回多文化間精神医学会総会を振り返って―将来への期待―(阿部 裕)
すべての人にこころの健康を(青木 勉)
第26 回学術総会「多文化の時代 多文化概念の多様化と精神医学」(村井俊哉)
第27 回多文化間精神医学会学術総会「第四次産業革命時代の多文化共存」(北中淳子,鈴木航太)
第28 回学術総会「ポスト・コロナ時代の異世代コミュニケーションと多文化共生」(須田史朗)
第29 回学術総会「文化を超える心の癒しと再生」―感染症流行のただ中で― (尾関祐二)
多文化共生社会に向けた多文化間精神医学会への期待(上里彰仁)
不確かさのなかで自分の役割を見つけること (田村雄志)
原子力・病原体・シリコン (岸 航平)
原著論文
COVID-19 感染症拡大下におけるシンガポール在留邦人のメンタルヘルスに影響を及ぼす要因と望まれる支援
(原田舞香,吉国泰代,日暮真由美,日暮浩実,石村郁夫)
外国人介護職の受入れの利点と外国人に関する課題―施設長と管理職へのインタビューによる質的研究―
(富永真己,田中真佐恵,矢吹)
調査報告
在フランス邦人のメンタルヘルス問題
―コロナ時代における在フランス日本大使館による精神カウンセリングサービスを通して―
(藤堂史恵,浅川順子,関口弥希,
竹埜未紗,林ボネキュエル香予子,山田千晶)
調査報告
在フランス邦人のメンタルヘルス問題―コロナ時代における在フランス日本大使館による
精神カウンセリングサービスを通して―
(藤堂史恵,浅川順子,関口弥希,竹埜未紗,林ボネキュエル香予子,山田千晶)
書 評
ピエール・ドゥリオン 著
池田真典,永野仁美,野崎夏生,三脇康生 訳
「人間の精神医学のための闘い―発達障害の専門家は語る」 (堀 有伸)
セルジュ・テイスロン 著
阿部又一郎 訳
「ロボットに愛される日―AI 時代のメンタルヘルス」 (大塚公一郎)
鈴木 満 著
「海外生活ストレス症候群―アフターコロナ時代の処方箋」 (武内治郎)
■ 2023年度学会賞(第23回)受賞講演二つのCultureとの出会い?Neural Cell Culture からTranscultural Psychiatry へ?(鈴木 満)
■第30 回多文化間精神医学会印象記 多文化共生社会を開くクロストーク(長谷川千絵)
■第30 回多文化間精神医学会演題抄録
学会ニュース
第30 回多文化間精神医学会総会報
第31 回多文化間精神医学会学術総会開催のご案内(第1報)
■投稿規定・執筆要領
■編集後記
巻頭言
パンデミックがもたらした「新しい越境」の行方(鈴木 満)
特集
日本の精神医学,木村敏,中井久夫から,考え直し再起動する
特集にあたって (三脇康生)
中井久夫の臨床感覚と木村敏の時間論との対決リングとしての暦時間(杉林 稔)
「おのずから」と「みずから」―木村敏のトランスカルチュラル精神医学―(清水健信)
悲劇的な生から静かな生活へ―木村敏と中井久夫を通して―(小泉義之)
統合失調症とうつ病の対比から宗教を問う―木村敏と中井久夫の比較文化精神医学的視座―(島薗 進)
今後の現代日本の精神医学はオープンダイヤローグでよいのだろうけれども,
かなり条件がつくことになることについて(三脇康生)
特集
西園昌久先生の追悼特集に寄せて
特集にあたって(阿部 裕)
西園昌久先生のWHOへの貢献(新福尚隆)
追想・西園昌久先生―シュヴァイツアー・生命への畏敬・二律背反性―(下地明友)
私のなかのスポーツマン西園昌久先生(大西 守)
西園昌久先生の追悼文(川谷大治)
西園昌久先生を偲ぶ―「日韓両国の若い精神科医のための合同研修会」での想い出―(加藤隆弘)
日韓医療交流の先人としての西園昌久先生の御恩(李 創鎬)
情にも義にも厚い西園先生(大山みち子)
書 評
カミーユ・エマニュエル 著
吉田良子 訳「跳ね返りとトラウマ?そばにいるあなたも無傷ではない」(大塚公一郎)
ヴァシリス・カプサンベリス著
阿部又一郎,大島一成 監訳
「今日の不安?さまざまな概念と臨床」(塩路理恵子)
ワークショップ
多文化臨床・研究委員会主催ケースカンファレンス(鈴木ゆみ)
■ 2022年度学会賞(第22回)受賞講演
異文化間葛藤と価値観の社会心理学的研究(加賀美常美代)
■第29 回多文化間精神医学会印象記 VIRTUAL SANITY(岸 航平)
■第29 回多文化間精神医学会演題抄録
学会ニュース
第29回多文化間精神医学会総会報告
第30回多文化間精神医学会学術総会開催のご案内(第2報)
■投稿規定・執筆要領
■編集後記
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